top of page

展覧会情報

 

タイトル / Title

うららか絵画祭 / Uraraka Painting Festival 

 

会期 / Dates

2023年2月4日(土)~2023年2月19日(日) (水曜日休廊)

4th February 2023 (Saturday) – 19th February 2023 (Sunday) (Closed on Wednesday)

 

時間 / Opening Hours

10:00~18:00

 

会場 / Locations

The 5th Floor ほか8会場 / The 5th Floor and 8 more spaces

フリーパスチケット / Ticket
¥1,500- (高校生以下無料) ※一部会場無料

 

主催 / Organizer

ストレンジャーによろしく実行委員会 / Say Hello to Strangers Executive Committee

協賛

渡辺歯科医院、mona art office、花園アレイ、五十蔵(いすくら)

協力

The 5th Floor、HAGISO、haco - art brewing gallery - 、自性院、感應寺、喫茶サンクレスト、HB. Nezu、一般社団法人HAPS、Shugo Arts、PERROTIN、Yutaka Kikutake Gallery、山本修路

助成

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

Facebook

@Strangerniyorosiku

 

Twitter

@sutoyoro2021

 

Instagram

uraraka.painting.festival

​プレスリリース

​こちらからダウンロードをお願い致します。

https://www.dropbox.com/sh/bedhn6e5kx0ipbo/AAAE9jEP01_CCr6WhhtY0Nwpa?dl=0

うららか絵画祭の目的   ストレンジャーによろしく実行委員会の代表である多田と谷口は一昨年の夏から今年の夏までの二年間、今回の芸術祭の会場の一つである台東区池之端にあるアートスペースThe 5th Floorが入っている「花園アレイ」という建物の一室を共同スタジオとして借りていました。そこで仲良くなった地元の方々に自分達の活動理念や金沢で行った芸術祭の話をしていく中で「根津でもやってほしい!」という話になり、元々東京藝術大学に通っていたこともあり地域への想いは強かったので何の躊躇もなく芸術祭を行うことを決意しました。金沢の芸術祭では地元住民の知り合いがほぼいない状態から始めたので苦労したことも多く、それはそれで色々な人との繋がりが生まれてとても尊いものではあったのですが、自分達が生活していた場所でいつもお世話になっている方々のために芸術祭を行うというのはまた別の楽しさや尊さがあるように思いました。自分達が楽しむことはもちろんのこと、地元の方々を楽しませて日頃の感謝を伝えること。それがこの芸術祭の第一の目的です。   次に第二の目的として、現存のアートシーンに対する「問題提起」と「解決方法」の提示というのがあります。大体の美大生は入学したての頃は「美術」という言葉に縛られることなく好き勝手に表現していくものですが、学年が上がるにつれて社会を意識するようになり何かしらの価値基準に順応することを覚えていきます。美術館なら文脈的価値、アートマーケットなら市場的価値、美術メディアなら批評的価値など、その基準は業界によって様々ですが、自分達の表現を多くの鑑賞者に伝えていく上で既存の価値基準を避けることは難しいのです。もちろんその価値基準はそれぞれの信念や動機に基づいて生まれているものなので基本的に批判する必要はありませんし、その価値基準に順応していく中で美術の歴史を知り表現の質が高まるということも大いにありますが、業界に順応することを是とする空気が表現者の主体性を奪っている可能性というのも否定することはできません。美大生より少し上の若い世代が権威的なものに依存することなく自由に芸術祭を行うこと、それを一つのモデルケースとして美大生に見せることで今後のアートシーンを担う美大生が主体性を失わずに表現を続けやすくなるのではないかという思いからも、芸術祭の開催地が東京藝術大学のある台東区である必要性を強く感じています。   以上の二点が芸術祭を行う大きな目的になります。ただ、実はもう既に台東区は新しい価値が生まれやすい土壌として整っていると思っています。今回展覧会の候補地としてあげているアートスペースの多くが若い世代の表現の場として機能していて、そこで僕達は新鮮な作品や展覧会を何度も見てきました。僕達の仕事は自分達の価値観を強く提示することではなく、既にある場所と場所を繋げて地元民に感謝しながら楽しく「お祭り」を作り上げることだと考えております。 ​

ストレンジャーによろしく実行委員会について   ストレンジャーによろしく実行委員会とは2021年に東京都で設立された任意団体です。   2020年。コロナ禍の中で美術館やギャラリーは展覧会の開催を自粛し、多くの作家が作品を発表する機会を失いました。それはあくまで時世の問題であり誰が悪いという話ではないのですが、作品を発表する権限を作家が持っていない状況には強く疑問が残りました。    作家は基本的に自由に作品を作り発表することができます。ただ、個人で行うことができる作品の発表の規模や範囲はどうしても限られてしまうので、より多くの人に作品を発信していくためには美術館やギャラリーで展示をしたり、コンペディションで賞を受賞したり、メディアに作品を取り上げられたりして作品に付加価値を与えながら発表の場を拡張していく必要があります。作品を作る立場にある作家と作品を扱う立場にある学芸員やギャラリストや批評家との間には互いの利害が一致した共存関係が築けていると言えますが、作品を扱う側が設けた選定基準を満たしていない作品は日の目を浴びづらいという構造は、選定する側と選定される側の間に従属関係を築いているとも言えます。   そのような関係性によって多くの作家が従者的に立ち振る舞った状態で制作活動をするということは、それ自体が文化の停滞に繋がっていく恐れがあります。これは決して大袈裟な話ではなく、時世に依存した流行的な言説、その周りで賑わう市場や評論、何年も審査員や評価基準が変わらない公募展など、「新しい価値を生み出す」という文化発展の意義を見失っている選定基準が数多く存在するこの業界の中で作家が新しい価値を提示するメリットはほとんどないのです。   日本の美術業界が文化の発展を望み、作家と作品を扱う人達がお互いの主体性を尊重しながら対等な立場で共存共栄を図っていくために、改めてこの時代に作家の主体性を強く誇示していく必要があると考え、2021年の夏に作家主催の芸術祭「ストレンジャーによろしく」は行われました。作家主催の芸術祭という他に類を見ないこの展覧会は会場15カ所に参加作家37組という大きな規模感も相まって様々なメディアから多くの反応を呼び、業界に対して作家の主体性や新しい価値を強く示すことができたように思えましたが、長い時間をかけて形成された業界の慣習からすればそれも一時的な盛り上がりに終わってしまうのではないかという懸念も感じました。   作家が本当の意味で主体性を取り戻すためには、活動を継続的に行う必要があります。現代の作家だけではなくこれからの時代を作っていく未来の作家まで、作家が新しい価値を生み出すための土壌を作ることを一つの活動理念として、ストレンジャーによろしく実行委員会は活動を続けています。

bottom of page